公営ギャンブルの人気ランキング

日常生活、社会生活に支障をきたすほどギャンブルにのめり込んでいる状態を「ギャンブル依存症」と呼びます。ギャンブルのために借金を繰り返し、周りの人に嘘をついてまでギャンブルを続けてしまうのが大きな特徴です。

国勢調査によれば、ギャンブル依存症が疑われている人は日本には320万人いるとされています。

そんな多くの人が病的にハマってしまう「ギャンブル」には、どのような種類があるのでしょうか?
日本の公営ギャンブルには「競馬」「競輪」「競艇」「オートレース」があります。

この中で一番の売り上げをあげているのが「競馬」で、2019年度の売り上げは約3兆6000億円にも及びます。

その次が「競艇」の約1兆5000億円、そして「競輪」の約6600億円、「オートレース」の740億円と続きます。

ちなみに「宝くじ」「スポーツくじtoto」も公営のギャンブルに含まれ、売り上げは約940億円となっております。

ここで「パチンコ・スロット」が入ってこないことに疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれません。パチスロは法律的に「遊戯」に当たりますので、厳密に言うとギャンブル扱いにはならないのです。

しかし、「三店方式」を利用しているといえど、換金が主な目的となりますのでギャンブルに入れても問題はないと考えられます。

パチンコの売り上げは約19兆5000億円(2017年)と、競馬の5倍以上の売り上げをあげているのです。ギャンブルの中ではぶっちぎりでパチンコが売り上げをあげています。

そして、2017年にはカジノを合法化する「IR推進法」が制定されましたよね。

これまで日本のギャンブルといえば、公営ギャンブルとパチンコがメインでしたが、今後は日本でも「カジノ」が参入してくることになります。

カジノ開設による経済効果は約3兆円が見込まれており(カジノだけではなく、リゾート施設全体として)、その8割をカジノの売り上げが占めるとして2兆円ほどの売り上げが期待されます。

駅前や繁華街など身近にあるパチンコには大きく及ばないものの、カジノは競馬に次ぐギャンブルとなってくることが予想されます。

カジノを含むリゾート施設の開設により、外国人観光客の増加やインフラ整備による大きな経済効果が見込まれる一方で、ギャンブル依存症の人が増加してしまうのではないかという懸念もされています。

「ギャンブル離れ」が進んでいるイメージがあるかもしれませんが、実は最近10年間の公営ギャンブルの売り上げを見ても、右肩上がりで増加傾向にあるのです。

ネットによる購入で、最近ではよりギャンブルは身近なものになってきているのですね。

「カジノの設立によって日本のギャンブルがどう変わっていくのか」

今後もギャンブル業界の動向には注目していきたいものです。