ギャンブル依存症になる人の傾向

「ギャンブルで負けた分はギャンブルで取り戻そうとする」
「常に頭の中がギャンブルのことでいっぱいになっている」
「ギャンブルをしていないと、気持ちが落ち着かない」
「ギャンブルをやめようとは思うけどなかなか止められない」
「ギャンブルのために借金をしている」

これらは「ギャンブル依存症」の症状となります。

パチンコや競馬、競艇などギャンブル好きな人は誰しも「ギャンブル依存症」になる可能性はあるのですが、特に依存症になってしまいやすい人にはどのような傾向があるのでしょうか?

まず、「年齢・性別」で言いますと、「青年期・若年成人の男性」が依存症にかかりやすい傾向があります。

そこに「周りの環境」が加わると、さらにギャンブル依存を引き起こしやすくなります。

「両親がギャンブル好き」な場合は、幼い頃からギャンブルが身近な存在となっていますよね。

ギャンブルに対する垣根が低くなっているために、依存症になりやすい青年期からギャンブルを始める傾向が強くなってくるのです。

家族だけではなく、ギャンブル好きな友人が周りにいる場合も、ギャンブルを始めるきっかけとなりえます。

ただ、依存症になるのは若年層だけではありません。

中年、高齢層でも依存症になってしまう可能性はあり、年齢が上がって発現するケースでは、男性より女性の方が多くなる傾向があるようです。

続いて、「性格面」では、負けず嫌いな人ほど「負けたままでは終われない」とのめり込みやすくなるといえるでしょう。

「真面目」「ストレスを感じやすい」という人もギャンブル依存になりやすい傾向があります。

なぜかというと、ギャンブルには、「ネガティブな感情を紛らわせる」面も強くあるからです。

真面目な人ほど「もっときちんとしなくてはダメだな」と自己肯定感が低くなりがちで、ストレスを感じやすくなりますよね。

日頃たまったストレスを発散するために、ギャンブルにのめり込みやすくなるのです。
その他では「抑うつ障害」「双極性障害」「反社会性パーソナル障害」といった精神疾患がある場合も、ギャンブル依存になりやすい傾向があります。

また、「遺伝」の影響も研究によって明らかにされており、両親がギャンブル依存になっている場合は、その子供もギャンブル依存になる傾向が強いと言われています。

一つの要因というよりは、年齢、性別、環境、性格、精神疾患、遺伝など様々な要素が絡まり合って、ギャンブル依存を発現しているのですね。